2013年3月3日日曜日

【製品レビュー】KATO ED76 500で楽しむ古き良き時代

往年の北海道の夜行急行「大雪」と北海道型電気機関車、ED76 500が先日万を持して発売されました。
数年前までは誰がこの北海道型車両がKATOから製品化されると思ったことでしょうか。
私も昨秋に製品化が発表された時は目を疑いました。その前から三笠にKATOの関係者がED76 500を見ていったという噂を耳にしてはいましたが。まさか本当にやるとは…
私のような30代以上の方であればその勇姿を未だ覚えていることと思います。それが遂に手元で手軽に楽しめるようになったのです。
そして私は予算と思い入れの関係から客車の方は泣く泣く購入を見送りED76 500を2両購入という苦渋の決断をしたのでした。

○簡単に特徴を

製品は見ての通りKATOの電気機関車の標準的な機構を搭載しています。ナックルカプラー付属、フライホールを搭載し長編成でも楽々と牽引できる走行装置、サスペンション台車、電球色LED前照灯などです。尚、国鉄時代の姿を想定してかヘッドマークの取り付けは考慮していないのでクイックヘッドマーク機構(磁石)は付いていません。


D型でありながら貨客両用かつ北海道向けの装備を施している故のF型機並みのロングボディもほぼスケール通り。本州型とは異なるルーバーも再現されています。


車幅も2900mmと大型機クラス。2800mmのED79(tomix)と比べるとその大きさがお分かりいただけるかと思います。



下回りも重量感たっぷり。動力台車DT129R・Sは新規に起こされています。中間台車TR103Fは九州形と共通部品です。



屋根は碍子が白の別パーツになったパンタグラフPS102A、高圧線も銅線で碍子と別パーツというKATOの最新仕様。意外とあっさりしているんですがこれでいいのです。


別パーツを多用した前面。手すり・開放テコ・ジャンパ栓はもちろん何とひさしまでもが別パーツ。
乗務員扉が凹んでいるのにも注目。


ひさしはワイパー取付部が抜けています。最近の製品はここまでやるのね…驚いた。

とエラーが殆どなく既存のマイクロ製品とは比べたら失礼な程出来が良いディテールです。


○細かすぎて伝わらないところまでこだわってみる

完全に自己満足の領域ですが、気になる人は気になると思うので取り上げてみます。
この製品、KATO電機の最新仕様と同様、ナンバープレートは接着剤不要でしっかり付いてくれるのはいいんですが…


そのままはめ込んでしまうとナンバープレートが車体と高さがツライチになってしまうのです。
実車はブロック式で凸になっています。継ぎ目が分からなくなる位綺麗に嵌るので気になる人は気になるのでは…?もしかして私だけ?


というわけでナンバープレートの裏にt0.15プラ板を咬ませて高さを出してみます。



高さが出てブロック感が出ました。好き過ぎるが故のこだわりです。

ちなみにコレはナンバープレートにのみ起こる現象でメーカープレートは普通に凸が出ます。

○一度はやってみたかったことを今、手元で

ED76 500は北海道内という独立した電化区間での活躍だったが故、他の機関車に比べ比較的地味な存在であったと思います。が、それでも現役時代は主に函館本線電化区間内の普通列車からニセコ・大雪・利尻といった客車急行列車、貨物列車、荷物列車の牽引と期待された役目はしっかりこなしていました。

というわけで手持ちのモノを使ってさらにこのED76 500を楽しみたいと思います。


早速出てきたのはペンギンモデルのステッカーで作った大雪・利尻の大判ヘッドマーク。JR化後両列車が気動車化されるまでこのヘッドマークを付けて札幌-旭川間を牽引した現役最後の花形運用でもありました。


両面テープでポン付けしただけです。あの現役最後の輝きが今手元で再現!


14系が似合います。ちなみにこのヘッドマークを付ける為に最晩年は前面扉付近に格子状のヘッドマークステーが取り付けられました。それを再現してみるのもいいでしょう。そのネタは後日やる為に現在材料を選定中だったりします。


国鉄時代は旧型客車の牽引が当たり前でした。今回発売の大雪やニセコもこんな感じでしたね。


そして忘れてはいけないのは51系レッドトレインの牽引。最大8両でのラッシュ時の運用、これが専ら晩年の日課でした。赤2号で統一された編成美で地味ながらも何とも言えない良さがありました。しかし手持ちに4両しかない…orz


と北海道型ファンにとっては待ちに待った決定版の製品化です!北海道の国鉄型車輌最後の大物、ぜひ1両お手元にいかがでしょうか!?


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