先日告知した通り、今年のHMEに向けて製作していたアオシマのDD51、何とか形にすることが出来ました。既に完成させているモデラーの方が多数いるので、細かいことはそちらにお任せすることにして私からは鉄道模型モデラーならではの切り口で解説していきたいと思います。
総数1200を超えるパーツ数というプラモデルでも稀に見るボリュームのキット故、破綻なく丁寧に仕上げるには月単位の製作時間を覚悟しておく必要があります。私は振り返ると中断期間がありましたが通算4か月以上かけていました。
しかしながら完成品を見ればお分かりになるかと思いますが、それに見合うポテンシャルとクオリティを持っているのは確かです。フルマラソンのような長い道のりですがコツコツと一つずつ工程をこなしていきましょう。
今回、製作において主に参考にした文献です。モデルアートの作例記事では組み立て方のポイントを詳しく解説しています。ネコ社の鉄道車両ガイドは特に北斗星色と鷲別区所属機の細部ディテールについて掲載されており、特定号機製作の上での貴重な資料となるでしょう。
これとキットのパーツを照らし合わせると…
キットには1137、1140、1143、1148の4両分のナンバーが付属していますが、今月発売となる標準仕様との仕様共通化のためか、デッキの手すり形状がご覧の通り角型となっています。
こちらは1137号機ですが、このように晩年残った北斗星色(JR北海道所属)機の多くは角が丸いデッキ手すりを装備していました。
調べたところ、付属のナンバーの中で角型デッキ手すりを装備しているものは1140号機しかありませんでした。
というわけでストレートに組むならば1140号機にすることをお勧めします。
次に組み立て時のポイントとアドバイスを。
エンジンですが素組みだと排気マニホールドのディテールがなく物足りません。
というわけで耐熱テープと継手を追加。
その差は歴然。耐熱テープはマスキングテープの糊だけだと不安なので低粘度瞬着を塗り込んでいます。
着色するとご覧の通り。ぜひお試しください。
動力台車の砂箱にエッチングパーツのロック金具を取り付けるのですが、小さすぎるが故上手くやらないと強度が稼げません。
私の場合、糊しろとなるロック基部にゼリー状瞬間で仮固定してから低粘度瞬着をランナー引き伸ばし線で掬い取って接着部に数回流し込むという艦船模型ではお馴染みの方法を採りました。
しっかり接着できれば引っかけない限りは実用強度になるはずです。
分かりずらいですがプラキットであるが故、このキットにはパーティングラインや継ぎ目消しを要する箇所が無数に存在します。無数というのはこのキットのパーツ数から来ております。大小関係なくパーツ1個に1箇所はあると言ってもいいくらいに。
塗装してからガッカリしない為にもここは頑張って削るしかありません。私は今回ウェーブのマイクロセラブレードを導入し、ペーパーと併用して削りました。カンナ掛けで荒削りしてペーパーで仕上げるという段取りです。大きさ故削りカスが半端ないですが都度掃除して進めましょう。
塗装も大変です。一気に1日でというのは作業量と換気の関係ではっきり言ってお勧めしません。発色むらが出ないように上手く同色をまとめて効率よく塗れるよう工程を分ける必要があります。大面積を数回に分けて塗っていくので休みの日などまとまった時間が取れる日が最適です。
また塗装ブースがあっても換気が追いつかないこともあるので防毒マスクは必須です。
長くなるのでここで一旦区切ります。
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