遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。本年もご笑覧いただけると幸いです。
というわけで新年最初の記事です。
先日、モニターしてほしいものがあるというお話がありまして、来たものが…
こちら、台車のパーツでございます。
先日再生産になったモデルアイコンのセキ車の台車です。
12年夏発売の初回版はセミディスプレイ仕様と銘打っていていたこともあり、付属の台車パーツは「簡易的な走行が可能」な設計となっており、本格的な走行化はユーザー個々の工夫に委ねられていました。
今回の再生産で、アーノルトカプラー、中心ピンが付属となり走行用車輪さえあれば走行が可能となる設計の台車パーツが新たに追加となる仕様変更が行われ、カプラー、台車を別に購入するという走行化への障壁がかなり低なったと言ってもいいでしょう。
まずTR63を組み、初回品の台車に金属車輪を取り付けたもの(写真右)と比べてみました。
初回版は床板への差し込み穴がきつく、走行化には穴を広げる必要がありましたが改良版では床板への装着方法が完成品同様中心ピンになっており、実用性が大幅にアップしております。
また、今回GM製非集電対応車輪を使用しましたが、組み立て時の印象として初回版は台車枠の嵌りが若干きつかった(しっかり嵌めると台車枠が外側に反ってしまう)のに対し、改良版では若干緩くなりちょうどよく車輪との幅が調整できるようにになっているように感じました。
台車を組み立てる際は予め車輪を嵌めて台車枠を指で軽く押さえて接合部を流し込み接着剤で固定するといいでしょう。
2両分頂いたのでもう1両はTR20として組み立ててセキ1000に履かせました。ヨ6000はカプラー高さ比較対象として置いてみました。
キット同士の連結。当然高さはそろっていますがカプラーポケットが狭すぎてスプリングが仕込めないという構造上停止時にカプラーが下がってしまっています。ですが走行中は牽く力が働き水平になるので問題はありません。
で、問題は他のメーカー完成品と組んだ場合。このようにセキの方がカプラー高さが低くなってしまいます。
これはキット説明書を見ればお判りになるかと思いますが、キットではよりリアルに見せるために車高下げ加工をお勧めしています。車高下げ加工をした場合に台車が車体と干渉するのを防ぐためにカプラーポケットも低い位置になっているのです。
一応平坦なレイアウトでは何とかこのままで走行は出来そうですが、走行中解放というストレスを軽減するためにどちらかに対策をするのが望ましいです。
というわけでキット側で対策を考えてみます。手元にあったKATO車間短縮ナックルカプラーを使い弄ってみます。
まずはそのまま取りつけてみました。
大分車間が詰まってリアルな外観になりました。
とは言うもののカプラー高さ対策にはそのままではあまり効果がありません。
というわけでカプラーポケットの下にt1.2プラ板を接着、カプラーの根元上側をカットして取り付けてみます。
これでカプラー高さの嵩上げに成功。
完成品と高さが揃いました。
で、このKATO車間短縮ナックルカプラーは2軸貨車への取り付けは推奨していませんが、試運転でエンドレス線路を走らせたところ、脱線せず走行していました。緩急車もセキ車と合わせて加工して揃えておきたいところなので、嬉しい誤算(笑)でした。ですが、メーカー推奨ではありませんので、取り付けは自己責任でお願いします。
肝心の走行性能ですが、しっかり台車を組んでいれば完成品に匹敵する走行性能を発揮できるという印象です。但しスチロール樹脂ですので完成品のようなヘビーユースには耐えられないと思われます。
また、TR20はスポーク車輪を取り付けると更に見た目が良くなると思います。今回は当方では用意できませんでしたがぜひお試しいただければと思います。
今回はキット付属の台車のモニターでしたが、キット本体もパーツの合いが良くてサクサク組める良キットです。ぜひお買い求めくださいませ。
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